私達の仕事(OUR WORKS)
報告書:台湾の電子デバイス企業のインド進出状況 2026年版

2025年の台湾からインドへの電子部品関連の輸出額は、主力の集積回路(半導体)だけで約47億米ドルとなっています。前年より57%増え、台湾の対インド輸出(92.1億米ドル)の半分を占めました。また、2025年現在、インドに進出している台湾企業は300社を超えています。
数字だけを見ると、台湾企業のインド進出は一気に進んでいるように見えます。しかし、輸出が伸びているということは、部品の多くが今も台湾で作られ、インドへ運ばれているということでもあります。本書は、台湾からインドに進出済みの企業からヒアリングした、全50ページからなる報告書です。インドに工場を持つ台湾の部品・電子部品メーカーを一覧にし、まだ進出していない企業にも理由を聞き取りました。
分かったのは、インドで本格的に生産しているのは、スマートフォンを組み立てる受託生産の大手と、一部の主要部品メーカーに限られることです。工程も最終組立と基板への部品の実装が中心で、金型や樹脂成形といった上流の部品づくりは、まだ台湾などに残っています。

では、なぜ台湾の部品メーカーはインドに出ないのか。聞き取りで挙がった理由は4つでした。部品が小さく軽くなり、輸送費が下がったこと。台湾の供給網が充実していて、品質と速さで有利なこと。インドの下請けや調達の網がまだ育っていないこと。そして、インド政府の支援策の効果が出るまでに時間がかかることです。
一方で、変化も始まっています。インドの大手財閥が台湾企業からスマートフォンの組立工場を取得し、現地の部品メーカーが育つ土台ができつつあります。進出が遅れれば、部品を供給する立場をインド企業に取られるおそれもあります。台湾企業にとって、インドは「これからが本番」の市場です。

報告書では、デリー首都圏やバンガロールなど営業の拠点が集まる大都市と、チェンナイ近郊をはじめ工場が集まる4つの地域を整理しました。台湾からインドへの投資の推移、インドの高速鉄道と高速道路の整備状況、台湾以外のコネクタメーカー11社のインド拠点もまとめています。電力や道路などのインフラ、熟練した人材の育成といった課題にも触れました。
弊社は、台湾企業のリストアップ、中国語での聞き取り、市場と産業の調査、商談の支援までお引き受けします。台湾企業の動きを知りたい企業様は、ぜひご相談ください。通訳・市場調査・ビジネスサポートのご依頼をお待ちしております。
